タダ同然の情報の宝庫利用術

やはり貿易といえば、ジェトロの存在を忘れることはできない。ジェトロは、本来輸出のために創られた機関であるが、貿易摩擦の激化以来、輸入にも力を入れるようになった。

最新の輸出入・海外情報に関する高額書籍の情報源もこれ!

ジェトロ

ジェトロの図書館には、世界の参考資料や情報誌・カタログ等が常備されている。当然会員制だが、会員にならず、一般利用も可能。会員のメリットは比較的少ない。

外国大使館

ここは意外と穴場である。その名前の雰囲気からして訪問しずらそうだが、案外快く利用させてくれる。ほとんどの大使館が、その国の詳しい経済情報をまとめて発行している。

しかも、申し込めぱたいてい無料で送ってくれるという親切さである。この申し込みの仕方は、経済部・商務部といったセクションがあるので、そこに訪ねていくか、手紙・FAXなどで申し込めばよい。電話で問い合わせをすると、依頼内容をFAXで送信してくだ さいというところが多い。

元々大使館というのは、公的な宣伝屋のようなもので、自国の商品に興味を示す入に対しては、至って親切に対応してくれる。マンツーマンで相談に乗ってもらったという人もいるほどだ。

資料室では、商品の資料やカタログ、または企業リストや企業を紹介した本まで見せてくたり、中には、相手方の企業を紹介してくれたり、企業調査までしてくれる大使館もあるというから、至れり尽くせりとはこのことか… 。(成り行きでそうなった という場合が多い。いきなりお願いすると、返って逆効果になる場合あり)

その他、イエローページ(在日外国人向け電話帳)をコピーさせてもらうと、ルート開 拓のときにけっこう役に立っことあり!

なお、これをまとめて定期的に情報として発行するだけでも一儲けできそうである。どういうことかというと、新聞などで、最新の輸入情報や海外情報を一つの本にまとめ「〇〇国の〇〇商品卸業者ルート」などと題して高額で売っているのを見るが、その書籍 の発行元は、情報源として外でもない、外国大便館の資料を使うことが多いのである。

タダ同然で入手した情報を、入手し難い専門情報として高額で販売するというのは、一種の頭脳商法である。これに気付いたら、あなたも独自の味付けで、最新の海外情報をまとめ、高額書籍販売に挑戦してみよう。一ヶ月後には、机の上が札束の山になるかもしれない!

商工会議所

これは日本全国にある。商工会議所といっても多くの部門に分かれているが、海外の商品情報を入手するとなると、やはり貿易部会である。通常、商工会議所といえば、会員制と捉えがちだが、各種の海外情報を取り扱った書籍閲覧室などは、非会員でも利用できるので、どんどん活用していただきたい。

 

 

 

 

 

 

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